あんたが殺したんだろう??。

相川三郎は、偽医者だった。伊豆の南に浮かぶ小島には、診療所は一つだけ。東京から船で七時間もかかるようでは医者も集まらず、正規の医者は、ヒゲの村木所長ただ一人。診療所の事務員見習であった三郎は、かわいがってくれる所長の指導と、持ち前の器用さとで、臨床検査やエックス線撮影、果ては簡単な外科手術まで無免許でこなすようになっていた。医療現場で人の役に立つ喜びを、三郎が感じつつあった中、所長が友人の弔問で島を留守にする。その三日間の最後の一日に、三郎が預かる診療所へ急患として担ぎ込まれたのは、美貌の女子学生、田坂亜希子だった...。

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原作者

渡辺淳一(Watanabe Jyunichi)

1933年(昭和8年)10月24日、北海道生まれ。札幌医科大学医学部卒業。元同大学整形外科学教室講師。医学博士

学生時代より医業を志す傍らで文筆活動を継続、1970年『光と影』で第63回直木賞を受賞。
本格的に作家活動を開始。『ダブル・ハート』など医学に材をとったもの、『静寂の声』『君も雛罌粟われも雛罌粟』などの評伝もの、『ひとひらの雪』『失楽園』『愛の流刑地』など
男女の葛藤を描いたもの、そして定年退職した男性の悲哀を描いた『孤舟』など幅広いテーマの作品を発表している。
本書『鈍感力』を初めとするエッセイも多数。

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